
一口にフロアコーティングと言っても、その素材により有機系コーティングと無機系コーティング、大きく分けると二つの種類に分けられます。有機系コーティングは、有機物(ウレタン)素材を塗料として使っており、その配合割合によって時間の経過と共にに劣化し黄色く変色します。一方、無機系コーティングは、一般にガラス素材を塗料としたものを言い、劣化や変色はしません。ただし、少量のガラス塗料を混合する事で「劣化しない無機系コーティング」とうたっている商品もありますので、第三者公的機関の試験結果証明書類を見せてもらい、その耐久性を確認する事をお勧めいたします。
| 種類 | 素材 | 耐久性 | 劣化・変色 |
|---|---|---|---|
| 高濃度ウレタンコーティング | 業務用ワックス | 2年程度 | する |
| 水性ウレタンハードコーティング | 水性塗料 | 3年程度 | する |
| シリコン配合ウレタンコーティング | 1液性シリコン配合ウレタン塗料 | 5年程度 | する |
| ウレタンハードコーティング | 2液性ウレタン塗料 | 10年程度 | する |
| UVウレタンコーティング | UV硬化剤使用2液性ウレタン塗料 | 10年程度 | する |
| 種類 | 素材 | 耐久性 | 劣化・変色 |
|---|---|---|---|
| EPCOAT(イーピーコート) | 1液性常温硬化型塗料 | 30年以上 | しない |
| ガラスコーティング | 1液性常温硬化型塗料 | 20年以上 | しない |
有機系コーティングの中では、一番の耐久性があるウレタンハードコーティングですが、実はあまり普及していません。ウレタンハードコーティングは施工が難しく、失敗時にリカバリすることが出来ないことが要因です。また、UVウレタンコーティングは、太陽光に弱く、陽のよく当たる部分は、ひび割れなどを起こしますので、窓ガラスのUVカットフイルム施工と併せて施工する必要があります。
| 種類 | 特徴 | その他 |
|---|---|---|
| 高濃度ウレタンコーティング | ・汚れやすく、また、汚れが落ちにくい。 ・傷が付きやすい |
・水や薬品に弱く白く変色する ・水拭きが出来ない |
| 水性ウレタンハードコーティング | ・汚れやすく、また、汚れが落ちにくい。 ・傷が付きやすい |
・表面が弱く傷がつきやすい ・水性なので薬品に弱い |
| シリコン配合ウレタンコーティング | ・汚れにくく、また、汚れが落ちやすい ・耐薬品性が有る |
・艶の調整が可能 ・施工が簡単(リカバリ可能) |
| ウレタンハードコーティング | ・汚れにくく、また、汚れが落ちやすい ・耐薬品性が有る |
・有機系では1番の耐久性 ・施工が難しい(リカバリ不可) |
| UVウレタンコーティング | ・汚れにくく、また、汚れが落ちやすい ・耐薬品性が有る |
・太陽光(紫外線)に弱い ・艶が出る |
| 種類 | 特徴 | その他 |
|---|---|---|
| EPCOAT(イーピーコート) | 1液性常温硬化型塗料 | ・紫外線50%を遮断する |
| ガラスコーティング | 1液性常温硬化型塗料 | ・液体ガラス原料量が少ない |
床材の破損や塗り直しの為、一度塗ったコーティングを剥離する必要が出てくる場合があります。フロアコーティングは、その種類によって剥離出来るものと出来ないものがあります。また、技術的には可能であっても、非現実的な費用がかかるなど、実質的にはフローリング張替えを余儀なくされるものがありますので注意が必要です。
| 種類 | 剥離にかかる日数 | 備考 |
|---|---|---|
| 高濃度ウレタンコーティング | 半日程度 | 定期的な施工が必要な為、剥離は必須 |
| 水性ウレタンハードコーティング | 4日~7日 | 剥離は可能だが非現実的な費用がかかる |
| シリコン配合ウレタンコーティング | 6日~10日 | 剥離は可能だが非現実的な費用がかかる |
| ウレタンハードコーティング | 剥離不可 | 経過年数3年以上部分補修不可 |
| UVウレタンコーティング | 剥離不可 | 経過年数3年以上部分補修不可 |
| 種類 | 剥離にかかる日数 | 備考 |
|---|---|---|
| EPCOAT(イーピーコート) | 剥離不可 | 部分補修は可能 |
| ガラスコーティング | 剥離不可 | 部分補修は可能 |
フロアコーティングの原料単価は、その耐久年数に比例して高くなっています。ただし、有機系コーティングの中で1番耐久性の高いウレタンハードコーティングについては、その生産量の多さから原料単価が他の塗料よりいくぶん安くなっていますが、施工に技術を要する為、施工費総額は他よりも高くなる傾向があります。
| 種類 | 原料原価 | 耐久性 |
|---|---|---|
| 高濃度ウレタンコーティング | 1㎏当たり 約667円~2,770円 | 2年程度 |
| 水性ウレタンハードコーティング | 1㎏当たり 約2,000円~8,000円 | 3年程度 |
| シリコン配合ウレタンコーティング | 1㎏当たり 約5,000円~12,000円 | 5年程度 |
| ウレタンハードコーティング | 1㎏当たり 約2,000円~5,000円 | 10年程度 |
| UVウレタンコーティング | 1㎏当たり 約2,000円~10,000円 | 10年程度 |
| 種類 | 原料原価 | 耐久性 |
|---|---|---|
| EPCOAT(イーピーコート) | 1㎏当たり 75,000円 | 30年以上 |
| ガラスコーティング | 1㎏当たり 50,000円 | 20年以上 |
フロアコーティングは、その目的や施工する場所によって向き不向きがあります。新築住宅や新築マンションの購入時やリフォームなど、新しいフローリングを長期間保護する目的なら、耐久性の高い無機系コーティングが向いていると言えるでしょう。また、ペットの引っ掻き傷や水汚れなどが心配な方は、塗料面の弱い高濃度ウレタンコーティングや、シリコン配合ウレタンコーティングにすべきではありません。一方、店舗など10年程度で改装することを前提とした場所や、保護よりも装飾を重視するのなら、ピカピカに艶の出るUVウレタンコーティングが向いています。原料の希釈率など業者によってまちまちですので、その耐久性や安全性を証明する第三者公的機関の試験結果などを見て判断されるのが大切です。契約の欲しい業者のその場限りの口車に乗らず、その根拠となる資料を見せてもらうか、写しをもらって、万が一に起こる施工不良に準備しておく事をお勧めいたします。







